愛馬のオーダーメイド美術本

いつ、作るか

この本をお作りになる区切りは、
ひとつではありません。

第一

引退のとき

いちばん多いのが、この区切りです。 ターフを去る日。種牡馬や繁殖に上がる日。乗馬へ転向する日。

この頃はまだ、厩舎も牧場も、全員がその馬を覚えています。 調教師も、担当の厩務員さんも、獣医さんも。 ——本の材料が、いちばん豊かに揃っている時期です。

引退記念として、関係者の皆さまへお配りになる。 この本の、最も自然な使われ方かもしれません。

第二

節目のとき

重賞を勝った年。初仔が生まれた日。 入厩から十年。あるいは、馬主になられて最初の一頭。

区切りは、ご自身がお決めになるもので構いません。 「この一頭のことは、形にして残しておきたい」 ——そう思われた日が、その馬の区切りです。

第三

お元気なうちに

この本の材料は、写真ではありません。人の記憶です。

担当だった厩務員さんが、いつまでも同じ厩舎にいるとは限りません。 牧場の方も、獣医さんも同じです。 覚えている人が散らばってしまうと、 どれだけ丁寧に調べても、埋められない空白が残ります。

『ありがとう ツルマルボーイ』の本文に、こういう一行があります。

彼が初めて吐いた白い息は、
冷えきった厩舎に灯る、たったひとつの熱源だった。

画家はこの一行を読んで、画面いっぱいに湯気を描きました。 ——こうした一行は、資料からは出てきません。 覚えている人の話からしか生まれません。

そして、お元気なうちにお作りになれば、 できあがった本を、その馬に見せに行くことができます

「いつか」と思っているうちに、
時間だけが過ぎることがあります。
一頭の一生は、思うより短いものです。

ご相談について

現役の馬でも、引退された馬でも、
すでにお別れになった馬でも、同じようにお受けします。
まだ何も決めていない、という段階で構いません。

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Equus Art Press 代表 松本
info@equusartpress.com
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