愛馬のオーダーメイド美術本

本の行き先

本ができあがった日のことを、
少しだけ想像してみてください。

第一

届く日

紀州桐の収納箱の完成イメージ。蓋に馬の顔と『ありがとう ツルマルボーイ』の文字
紀州桐の収納箱 制作:紀州桐箪笥の工房 ※完成イメージです。実物の写真ではありません。

桐の箱が届きます。 蓋を上げると、まず紙の匂いがします。 表紙は布です。指の腹に、少しだけざらつきます。 箔で、愛馬の名前が押されています。

——ここまでは、あなた一人の時間です。
本当のことが起こるのは、この次からです。

第二

三十部の行き先

本は、三十部からお作りします。 三十部というのは、いちばん少ない数です。 なぜそれが最少なのかは、配りはじめると分かります。

ご自宅へ
五部

ご家族の分です。お子さん、お孫さんの分。 何十年か先に、その方たちがこの本を開きます。 「この馬をね、おじいちゃんが持っていたんだよ」—— そう伝わる形は、写真の入ったフォルダには残りません。

共同出資の仲間へ
十部

同じ一頭に賭けた方々です。 あの日、同じ場所で同じ瞬間を見ていた人たちが、 同じ一冊を持つことになります。

厩舎と牧場へ
十部

三十部のうち、いちばん遠くまで届くのが、この十部かもしれません。

毎朝いちばんにあの馬の顔を見ている厩務員さん。 夜中に見回りをする牧場の方。担当の獣医さん。 その方たちの家の本棚に、あなたの馬の本が並びます。

馬主から本が届いた、という出来事は、 受け取った人にとって一生の話になります。

大切な方へ、そして手元に
五部

お世話になった方へ。恩人へ。 そして、封を切らないまま残しておく一部を。

——これで、ちょうど三十部です。ひとつも余りません。

ここまで読みながら、指を折られた方がいるはずです。
「あの人にも渡したい」
「あの牧場にも、一冊あったほうがいい」

そう思われたなら、三十部では足りません

第三

何部、遺すか

一頭の馬には、驚くほど多くの人が関わっています。

生産牧場。育成牧場。厩舎。装蹄師さん。獣医さん。輸送の方。 クラブの事務局。長く応援してくださった方々。 ——思い出すたびに、名前が増えていきます。

本の終わりの頁に、「限定 ○○部」と刷ります。 一部ずつの通し番号も、同じ頁に入ります。 その数字は、印刷された本の一部です。

ですから、部数はあとから変えられません。 三十部として世に出した本に、三十一部目は存在しないからです。 足すとすれば、それは別の版になります。

お決めいただくのは、部数というより、名簿です。 渡したい方を、先に全部思い出しておいてください。 五十部、百部とお作りになる方がいらっしゃるのは、そのためです。

一口クラブの馬であれば、出資者の方々へ。 記念の会を開かれるのなら、その日の贈り物に。 引退馬の支援に関わる方々へ、お配りになる方もいらっしゃいます。

何部お作りするかは、ご相談のいちばん最初に伺います。 誰の手に何番が渡るかは、あなたが決めます。

第四

一頭の目次

『ありがとう ツルマルボーイ』の目次です。 中身はまだお見せできません。章の名前だけです。

  • 序章生まれる前の牧場
  • 第一章誕生
  • 第二章放牧
  • 第三章離乳
  • 第四章馴致
  • 第五章育成牧場
  • 第六章栗東入厩
  • 第七章デビュー戦のパドック
  • 第八章初めてのゴール
  • 第九章宝塚記念
  • 第十章安田記念
  • 第十一章栗東退厩
  • 第十二章種牡馬時代
  • 第十三章ノーザンホースパーク
  • 第十四章駿ホースクラブ
  • 終章ありがとう

この一冊は四十ページ。右のページが絵、左のページが文章です。 一頭の一生を、十六の章に分けました。 章が増えれば、頁数も絵の点数も増えます。

生まれた牧場の名前。初めて勝った競馬場。 気の合わなかった鞍上と、最後まで面倒をみてくれた厩務員さん。 ——一頭ずつ、章立ては変わります。

さて。
あなたの愛馬の目次は、
どんな章立てになるでしょうか。

ご相談について

現役の馬でも、引退された馬でも、
すでにお別れになった馬でも、同じようにお受けします。
まだ何も決めていない、という段階で構いません。

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Equus Art Press 代表 松本
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